服作りQ&Aでは、服作りにまつわる疑問やお悩みに答えています(ご応募はこちら)。
今回のご質問は、布選びの方法について。
服作りの布選びは、楽しいけど、難しいなぁ…と感じている人が多いのではないでしょうか?
布の選び方にはいくつかのポイントがあります。この記事では服作りの布選びで失敗しないためのコツについてくわしく解説します。
服作りQ&A
服作りの布選びに失敗しないコツは?
服作りの布選びで失敗しないために、気をつけるべきポイントは4つあります。
①用尺を把握する
②コーディネートしやすい色・柄
③肌触りが良いかどうか
④デザインに合う厚さと透け感
それではくわしく解説していきます!
①用尺を把握すること
用尺とは、作りたい服に必要な布の長さのことです。
洋裁本などの作り方には用尺が書かれているので、事前にメモをして布を買いに行きましょう。(例)布幅110cmで2m
トップス・ボトムス⇛2m
丈の長いボトムス⇛2.5m
ワンピース⇛2.5〜3.5m
また、布幅によって用尺が変わることがあります。購入するときに必ず布幅を確認しましょう。
普通幅…110〜120cm
セミダブル幅…135cm
ダブル幅…145〜150cm
②コーディネートしやすい色・柄
多くの人がこのような経験をしたことがあるのではないでしょうか。わたしは何度もあります(^^;)
色や柄を選ぶときのポイントは服になったときにコーディネートしやすい色や柄を選ぶということです。
でも布の状態から、実際に自分が着たところを想像するのって難しいですよね。
そこでおすすめしたいのは、
「手持ちのアイテムと合わせられるか」
を考えてみることです。
こんな風に想像できたら、その布で作った服はコーディネートしやすいものになる可能性が高いです。
とにかく「布の状態で素敵!」という直感にプラスして「自分が着たときにどうなるか」という視点を持つ練習を重ねていきましょう。
③肌触り
忘れがちですが肌触りは重要なポイントです。服は肌に触れるものなので、肌触りが良いものを選ぶことが大切です。
布屋さんで実際に手に触れてみて、自分の感覚を確かめてみましょう!
個人差はありますが、硬くてザラザラした布やチクチクする布は、服作りには向いてないかもしれないです。
④厚さと透け感
布の厚さと透け感も大切なポイントです。
例えば、ギャザーが入ったデザインなら普通地〜薄めの布を選びます。また、Aラインをきれいに見せたいときはしなやかで少しハリのある布が適しています。
このようにデザインと布の厚さの関係にも注目してみましょう。
また、ボトムスを作る場合は透け感に気をつけましょう。厚手の布でも、淡い色は下着が透けてしまうことがあります。
例えばこんな風に
わたしが実際に布を選ぶときは、事前にこのような感じで計画をたてます。
【用尺】今回は用尺は2.5mくらいだな。予算的には1mあたり2000円くらいまでにしたい。
【厚さと透け感】ギャザー分量が多めだから、60番手くらいの平織の薄めの布がいいな。でも透け感はそこまでないほうがいいな。
【色と柄】色は無地のチャコールか墨黒が理想だけど、なかったら真っ黒かキナリにする。そしたら手持ちのアイテムにも合わせやすいな。
ナチュラルな雰囲気がいいから、麻かハーフリネンから選ぼう。ワッシャー加工(しわ加工)がされたものでもいいかな。
【肌触り】ネットで購入するから、先にいくつかサンプルを購入して、触ってから決めよう。
最後に
今回は、失敗しない布の選び方を4つのポイントでご紹介しました。用尺を把握し、コーディネートしやすい色や柄を選び、肌触りや厚さ・透け感にも注意を払うことが大切です。
服作りの布選びはとても難しいです。
自分はセンスがないと決めつけずに、上手くいかないことの風情も楽しみながら、コツコツ続けてみてほしいです。
少しでも参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、また!