この記事では服作りに役立つポケットの無料型紙と作り方について解説します。服のポケットの型紙を探している方や、ポケットの付け方を確認したい方の参考になれば嬉しいです。
手作りの服にもポケットが付いていると、便利でワンランク上の仕上がりになります。
ポケットにはいろいろな種類があります。
その中でも今回は『シームポケット』の作り方をご紹介します。図解して説明するので、初めての方もぜひお試しください。
タオルハンカチやポケットティッシュ、文庫本くらいなら入るサイズです。
シームポケットとは?
シームポケットとは服の縫い目に袋布をつけるポケットです。
スッキリとした見た目です。
サイドに縫い目がある服なら、スカートやパンツ、ワンピースやアウターなどいろいろなアイテムに付けることができます。
服の種類別に、ポケットを付ける位置についてもあとで解説しますね。
無料型紙
・実物大型紙のダウンロードではなく、この図を元に自分で線を描いて製図していただく形で公開しています。
・1cmの縫い代を付けて裁断してください。
・ポケット口は15cmになります。
ポケットを付ける位置
ポケットを付ける位置は、服のデザインや、着る人の体のサイズによって違います。以下の寸法はだいたいの目安です。縫う前に、型紙や裁断した布を体に当てながら微調整してください。
スカート、パンツ
ウエストから3cm下
ウエストがゴムの場合⇛ゴムを入れる部分の下側の縫い目から3cm下
ワンピース、コート
襟ぐりが広い場合(ボートネックなど)⇛襟ぐりの端から43cm下
【例】シンプルな長袖Aラインワンピース
襟ぐりが狭い場合⇛襟ぐりの端から45cm下
【例】後ろリボンのギャザーワンピース
材料
・布(幅90から110cmくらい)35cm
・伸び止めテープ幅1cm×17cm×2本
細く切った接着芯で代用してもOK
布選びのポイント
厚さ⇛普通地〜薄手
服の本体が厚手でなければ、服と同じ布を使うことが多いです。別布を使うときも、服の本体と同じような色を選びましょう。
ポケットは肌に触れる位置にあることが多いので、チクチクしない布がおすすめです。裏地用の布を使うこともあります。
伸び止めテープはこちら↓を使っています。
作り方
それでは作り方の手順を説明していきます。ロックミシンの部分はジグザグミシンでも良いです。
①服のポケット口に、伸び止めテープ(または接着芯)をアイロンで貼る。このとき縫い目に重なる位置に貼る。
服の前・後ろ、それぞれ脇にロックミシンをかける。ポケット口(15cm)は残して中表に縫い合わせる。
②袋布にロックミシンをかける。もう1枚も同様にする。
③服の前側の縫い代に袋布を縫い付ける。このときポケット口から1mm外側を縫う。
④服の表側からポケット口に8mm幅のステッチをかける。
⑤もう1枚の袋布を服の後側の縫い代に縫い付ける。このときポケット口から1mm外側を縫う。
⑥袋布を2枚一緒に縫い合わせる。
⑦袋布の端を縫い代に縫い留める。
⑧ポケット口の端に、袋布まで通して数回重ねてステッチをかける。このとき、服の表側から縫う。
完成です♪
まとめ
今回はシームポケットの無料型紙と作り方を解説しました。
参考になると嬉しいです。
作品写真のインスタグラムへのご投稿は
ぜひタグを付けてください♪
#yanのてづくり手帖
#yanのシームポケット
読んでいただきありがとうございました。
それでは、また!