服作りQ&A

【服作りQ&A④】失敗しない!布の選び方のコツは?

2023-06-17

服作りQ&Aでは、服作りにまつわる疑問やお悩みに答えています(ご応募はこちら)。

今回のご質問は、布選びの方法について。

服作りの布選びは、楽しいけど、難しいなぁ…と感じている人が多いのではないでしょうか?
布の選び方にはいくつかのポイントがあります。この記事では服作りの布選びで失敗しないためのコツについてくわしく解説します。

◁【前回の質問】自分のサイズの服を作るには?

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服作りQ&A

服作りの布選びに失敗しないコツは?

服作りの布選びで失敗しないために、気をつけるべきポイントは4つあります。
①用尺を把握する
②コーディネートしやすい色・柄
③肌触りが良いかどうか
④デザインに合う厚さと透け感

それではくわしく解説していきます!

①用尺を把握すること

用尺とは、作りたい服に必要な布の長さのことです。

洋裁本などの作り方には用尺が書かれているので、事前にメモをして布を買いに行きましょう。(例)布幅110cmで2m

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何を作るか決まっていないときは、以下の用尺を目安にしてみてください♪
布幅110cm程度の場合
トップス・ボトムス⇛2m
丈の長いボトムス⇛2.5m
ワンピース⇛2.5〜3.5m

また、布幅によって用尺が変わることがあります。購入するときに必ず布幅を確認しましょう。

シングル幅…90〜92cm
普通幅…110〜120cm
セミダブル幅…135cm
ダブル幅…145〜150cm

②コーディネートしやすい色・柄

好きな色や柄を選んだのに、服にしてみたらなんか微妙…。結局着ませんでした…。

多くの人がこのような経験をしたことがあるのではないでしょうか。わたしは何度もあります(^^;)

色や柄を選ぶときのポイントは服になったときにコーディネートしやすい色や柄を選ぶということです。

でも布の状態から、実際に自分が着たところを想像するのって難しいですよね。
そこでおすすめしたいのは、
「手持ちのアイテムと合わせられるか」
を考えてみることです。

この布でギャザースカートを作ったとしたら…。いつも着ているあのブラウスと、あのカーディガンと合わせて、靴はあれを履こう!

こんな風に想像できたら、その布で作った服はコーディネートしやすいものになる可能性が高いです。

とにかく「布の状態で素敵!」という直感にプラスして「自分が着たときにどうなるか」という視点を持つ練習を重ねていきましょう。

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手持ちの服とのコーディネートが難しい場合でも、素敵な布に出会った際にはワンピースなど一枚で着られるアイテムに仕立てることをおすすめします。

③肌触り

忘れがちですが肌触りは重要なポイントです。服は肌に触れるものなので、肌触りが良いものを選ぶことが大切です。

布屋さんで実際に手に触れてみて、自分の感覚を確かめてみましょう!

個人差はありますが、硬くてザラザラした布やチクチクする布は、服作りには向いてないかもしれないです。

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肌触りはイマイチでも、どうしても気に入った布があったら、ポーチやカバンなど小物作りに活用してみるのもおすすめです♪

④厚さと透け感

布の厚さと透け感も大切なポイントです。

例えば、ギャザーが入ったデザインなら普通地〜薄めの布を選びます。また、Aラインをきれいに見せたいときはしなやかで少しハリのある布が適しています。
このようにデザインと布の厚さの関係にも注目してみましょう。

また、ボトムスを作る場合は透け感に気をつけましょう。厚手の布でも、淡い色は下着が透けてしまうことがあります。

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ボトムスで少し透ける布を使いたいときは、裏地を付けるか、着るときにペチコートを使うなど工夫しましょう。

例えばこんな風に

わたしが実際に布を選ぶときは、事前にこのような感じで計画をたてます。

【用尺】今回は用尺は2.5mくらいだな。予算的には1mあたり2000円くらいまでにしたい。
【厚さと透け感】ギャザー分量が多めだから、60番手くらいの平織の薄めの布がいいな。でも透け感はそこまでないほうがいいな。
【色と柄】色は無地のチャコールか墨黒が理想だけど、なかったら真っ黒かキナリにする。そしたら手持ちのアイテムにも合わせやすいな。
ナチュラルな雰囲気がいいから、麻かハーフリネンから選ぼう。ワッシャー加工(しわ加工)がされたものでもいいかな。
【肌触り】ネットで購入するから、先にいくつかサンプルを購入して、触ってから決めよう。

yan
見てから全部決める!という選び方も楽しいです。でも作りたいものが決まっているときは、ある程度計画を立てておくと布屋さんで焦らず選びやすくなります。

最後に

今回は、失敗しない布の選び方を4つのポイントでご紹介しました。用尺を把握し、コーディネートしやすい色や柄を選び、肌触りや厚さ・透け感にも注意を払うことが大切です。

yan
失敗しない布の選び方を紹介しましたが、失敗して経験を重ねることも、とても大切だと思っています。
服作りの布選びはとても難しいです。
自分はセンスがないと決めつけずに、上手くいかないことの風情も楽しみながら、コツコツ続けてみてほしいです。

少しでも参考になれば嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
それでは、また!

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