洋裁初心者の方や、久しぶりに作る方のために、服作りの流れをくわしく書きます。
このサイト『yanのてづくり手帖』では簡単な大人服や子供服の無料型紙と作り方を公開しています。→無料型紙一覧はこちら
くわしく書いていきますが、作りながら少しずつ覚えていけば大丈夫です。さら~っと読んでみてください。
必要な道具
服作りに必要な道具について書きます。
ソーイングセット
服作りというと、ハンドメイドの中でもちょっとハードルが高い気がしますよね。
でも基本的な道具があれば大丈夫です。
手芸道具は小中学校の家庭科で使うようなソーイングセットがあればOKです!
裁縫セット 小学生/大人 女の子 ソーイングセット 国産裁ちばさみ バッグ プリティドール 黒 RSL
ミシンとアイロン
ミシンは必要です。手縫いで服を作るのはとてつもなく大変です。
ミシンについては後でくわしく紹介しますね。
アイロンも必要です。一般的な家庭で使うようなアイロンで大丈夫です。
服の形を整えたり、折り目を付けたり、接着芯を貼るときに使います。
1.型紙を作る
型紙作りに必要なもの、型紙の作り方について書きます。
型紙(パターン)は服を作るための型です。服のパーツごとに型を作っていきます。紙に製図していきますよ~♪
紙について
型紙の紙は、型紙用の「ハトロン紙」が使いやすいです。ハトロン紙は手芸店などで販売されています。
ハトロン紙 77×108cm 5枚入 《 清原 洋裁 製図 トレーシングペーパー 写し紙 型紙 透け紙 KIYOHARA 》
定規について
定規は30cm定規と50cm定規を使います。L尺(洋裁用の直角定規)もあると便利です。
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紙に型紙を写す・書く
服作り初心者さんが型紙を入手するには、以下の3つの方法があります。
- カットパターンを買う
- 洋裁本の実物大型紙を写す
- 囲み製図で型紙を作る
①カットパターンを買う
カットパターンは切り離してすぐに使うことができます。手芸店やネットショップなどで購入できます。一番簡単ですが、他の方法よりは少しお金がかかります。
例えば楽天市場で「型紙 レディース ワンピース」と検索した結果がこちら
。
いろいろな型紙が購入できます。
②洋裁本の実物大型紙を写す
本屋さんで洋裁本が販売されています。実物大型紙がついている洋裁本には一冊の中に何種類もの型紙がついています。透けるような薄いハトロン紙を重ね、必要なパーツを鉛筆でなぞって写すことで型紙を作ります。
③囲み製図で型紙を作る
このブログでは、実物大型紙ではなく「囲み製図」という図を無料で公開しています。
↓このような図を「囲み製図」といいます。
このような図の通りに、ハトロン紙などに製図をしていきます。難しくないです。コツは「分かるところから書く」ことです。長い線から書いてみましょう。
カーブを書くのが難しいときはカーブ定規を使うのもおすすめです。
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縫い代線を書く
好きなデザインを選び、型紙をハトロン紙に写したり書いたりします。
型紙の必要なパーツが書けたら、型紙の周りに縫い代線を書いていきます。出来上がり線に対して1cm幅などで平行に線を引きます。
縫い代の幅は作り方に記載されています。
例えば、「身頃裾2.5cm、袖裾1.5cm、その他1cm」というように書かれています。
切り取る・保管
縫い代線にそって、はさみで切り取ります。これで型紙の完成です。
なくさないように、ファイルなどに入れて保管します。
参考記事→型紙の収納方法
2.布を用意する
布や糸など材料について書きます。
服作りに適した布は?
布にはブロード、シーチング、オックスフォード、デニム、サテン、コーデュロイなど、いろいろな種類があります。さらに綿、麻、ポリエステルなど繊維の種類で分類することもできます。
服作りに適した布はどれか?というと、一概にコレ!とは答えられません。
自分で触れてみて、肌触りが良く、着てもいいなと思えるものを選ぶといいと思います。
また、Tシャツの生地のような伸びる生地(ニット)は縫うのが難しいので、初心者さんは伸びない生地を選びましょう。
こちら生地↓は初心者さんにも扱いやすいと思います。
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布の買い方
布は手芸店で買います。多くの手芸店では、布は切り売りの形式で販売されています。値段は「1mあたり○○○円」または「50cmあたり○○○円」というように表示されていることが多いです。
布を選んだら店員さんに必要な分量を伝えて、切ってもらい、会計をします。
参考記事→布選びに失敗しないコツ
ネットショップ
実物を見て選ぶ方がいいですが、ネットショップもじっくりと選ぶことができるので私は利用しています。
おすすめの生地のネットショップについてはこちらの記事に書いています。
おすすめの生地屋さん
続きを見る
その他の材料
布を買うときに糸や接着芯も同時に購入します。
ミシン糸
糸は普通地であれば60番のミシン糸を選びます。布の色に合わせて糸の色を選びます。
●業務用●【基本の4本セット】徳用シャッペスパン ミシン糸 60番 700m 4個セット 《 糸 手芸糸 ミシン糸 糸 》
濃い色の布のときは、布よりすこし濃いめの糸を、淡い色の布には、布よりすこし薄い色の糸を選ぶと縫い目が目立ちにくいです。
接着芯
接着芯とは、部分的に布の裏側にアイロンの熱で貼るものです。接着芯が要らない服もあるので、必要に応じて購入します。
このブログの型紙では、ブラウスなどの襟元に部分的に少しだけ使うことが多いです。
・服のシルエットをきれいにする
・布が伸びるのを防ぐ
・布の補強
使用する布の厚さや用途に合わせて、接着芯の厚さや色を選びます。(例えば、薄い布には薄い接着芯を選びます。色は白か黒が多いですが、たいていは白を使います。)
↑このようにパッケージされているものの他に、手芸店などでは布と同じように切り売り販売されています。
3.布を切る(裁断)
地直しと裁断、印付けについて書きます。
地直し
布を購入したら裁断の前に、地直しをします。
地直しとは、一度水に通して干し、アイロンをかける作業のことです。
布が縮むのを防いだり、布の歪みを直すために行います。 続きを見る
いろんなやり方がありますが、わたしが普段している方法は以下の記事に書いています。
地直しについて
布を切る(裁断)
裁断の図を参考にして、布に型紙を配置します。
型紙は待ち針で布に固定します(紙の上から布まで刺して留めます)。
型紙に沿って、裁ちばさみで布を切っていきます。
合い印があるときは縫い代に5mm程度の切れ込みをいれます。
参考記事→合い印の付け方
また、接着芯が必要なときは、接着芯の裁断も行います。布と同じように型紙を当てて裁断します。
接着芯を貼る
接着芯は片側に糊がついていて、アイロンの熱で布に接着します。
布の裏側と、接着芯の糊の面(ザラザラしている面)を合わせ、当て布をしてアイロンで上から10秒程押さえます(滑らせないこと!)。
アイロンの温度は140℃くらいです。アイロンを少しずつずらしながら全体を接着させます。
YouTubeで「接着芯 貼り方」を調べると動画があります。一度動画で見てみることをおすすめします。
出来上がり線を印す
裁断が終わったら、布に出来上がり線をつけます。チャコペーパーとルレットを使うのが便利です。
(縫い代分を把握していれば、この工程は省いてもいいです。)
チャコピー(紙チャコ・チャコペーパー)・両面タイプ【手芸用品】
ルレットはこのような道具です↓
ルレットは100均などでも買えると思います。
布と型紙の間にチャコペーパーを敷いて、ルレットで出来上がり線をなぞって、布に写します。
このとき、布の裏側にチャコがつくようにします。
4.ミシンで縫う
ミシンと縫い方について書きます。
ミシンについて
ミシンには家庭用ミシンと職業用ミシン、ロックミシンがあります。
趣味の洋裁であれば、家庭用ミシンが1台あれば大丈夫です。
おすすめのミシンはこちらに書いています。
ミシンの選び方&おすすめミシンをご紹介
続きを見る
わたしの職業用ミシン
続きを見る
かがり縫い
布の端がほつれるのを防ぐためにかがり縫いをします。家庭用ミシンのジグザグミシンか、ロックミシンを使います。布端にかけます。
縫い合わせる
布と布を縫い合わせるときは、2枚の布の出来上がり線を合わせ、待ち針で固定します。待ち針は縫い目に対して垂直に刺します。
表同士を合わせて、裏から縫います。
出来上がり線をミシンで縫います。縫い代側を右にして、手は優しく添える程度で、布を引っ張らないようにします。
最初と最後は返し縫いをします。
カーブしている部分など難しそうなところは、しつけ糸で粗くしつけ縫い(手縫い)してからミシンで縫うと失敗しにくいです。
縫っていて歪んだり、間違えたときは縫い目をほどいて縫い直します。縫い目をほどくときは、リッパーや目打ちを使って、布を切らないように丁寧にほどきます。
縫い代を倒す・割る
縫った後の縫い代を落ち着かせるために、「縫い代を倒す」「縫い代を割る」という作業をします。縫い代を倒しながら(または割りながら)アイロンをかけます。
参考記事→縫い代を割るとは
裾の処理 三つ折りミシン
フリル・ギャザー
まとめ
洋裁にはいろいろな方法があります。自分が習ったのとちがう!もっと丁寧なやり方を知っているよ!ということもあると思いますので、みなさんの好きなやり方で作業してくださいね。
★初心者さんにもおすすめ無料型紙→簡単大人服の型紙・作り方
★無料型紙の一覧はこちら→無料型紙まとめページ
お気に入りの服ができますように!
参考になれば嬉しいです。
インスタグラムもよろしくお願いいたします→@yan_sewing
それでは、また。