着物をリメイクして服を作るために必要な基礎知識をまとめました。リメイクにおすすめの無料型紙も紹介していきます。
自分や家族の着物を、リメイクして大切に使いたいという人は多いのではないでしょうか。着物には魅力的な柄の生地が多く、日本の伝統を受け継いでいく豊かさも感じられるので、着物リメイクはとても楽しいです。
この記事では服作りの初心者さんにも、着物について詳しくない人にもわかりやすいように解説しました。参考になれば嬉しいです。
着物リメイク服の作品例・着用画像
着物リメイクではこのような作品を作ることができます。
着物でも和柄ではないものも多いです。
また、着物生地の色や柄は、年齢を問わず素敵に着ることができるものが多いです。これが着物リメイク服の大きな魅力だと思います。
当サイトの着物リメイク作品の記事一覧はこちらからご覧ください♪
着物リメイクの大まかな手順
着物リメイクの手順
- 着物を入手する
- 着物をほどく
- 水通し・アイロン
- 裁断・縫製
着物リメイクと洋裁では異なるポイントが2つあるので押さえておきましょう!
①着物をほどく作業が必要⇛ほどく作業に数時間かかります。洋裁よりも時間がかかることは把握しておきましょう。
②布幅が細い⇛着物の布幅は約35cmです。洋服の型紙を使うには、布を継ぎ合わせて必要な幅を確保します。
おすすめの着物の種類
着物リメイクの服作りにおすすめの着物の種類は以下の3つです。
②色無地(いろむじ)
③絣(かすり)、紬(つむぎ)
この3種類は普段着の洋服のデザインに馴染みやすいと思います。もちろん好みの問題なので、お好きな種類の着物の色や柄を選んでください。
①小紋(こもん)
小紋は全面に柄が入っている着物です。基本的には和柄が多いですが小花柄やドット、チェックなど洋服に馴染みやすい柄も多いです。
②色無地(いろむじ)
色無地はその名の通り、無地の着物です。フォーマルな着物で、上品な印象です。青系、赤系、ピンク系、紫系、からし色などさまざまな色の着物があります。「ちょっと地味かなぁ」と思うくらいの濃いめの深い色が洋服にはおすすめです。
③絣(かすり)、紬(つむぎ)
織模様の柄が入っている着物です。幾何学模様や、落ち着いた色のシックな柄が多いので洋服へのリメイクにおすすめです。
服作りに着物は何着必要?
洋服のデザインにもよりますが、目安としては、着物一着あれば袖付きのワンピースが一着ができるくらいだとイメージしてください。
着物はどこで買う?
・リサイクルショップ
・ネットショップ
・オークション
・フリマアプリ
このような場所で中古の着物を購入(入手)することができます。まずは家族や親戚、友達などに、もう使わない着物がないか聞いてみましょう。
ネットやフリマアプリなどで購入するときは「小紋」「色無地」などターゲットを絞って検索するのがおすすめです。
メルカリの着物まとめ売りでは、このようなものがおすすめです⇛こちら①、こちら②
中古の着物はいくらで買うことができる?
中古の着物の値段はピンキリですが、安いものだと着物一着500円くらいから購入できます。一般的な予算としては1000〜4000円くらいと考えてください。
着物の素材と扱い方
着物の素材に多いのは絹・ウール・ポリエステルです。洗濯やアイロンなどそれぞれの扱い方について解説します。
①絹(シルク)
蚕(かいこ)の繭(まゆ)から作られる天然繊維。
美しい光沢となめらかな肌触りが特徴。商品説明に「正絹(しょうけん)」と書かれているものは絹100%の着物。
洗濯⇛おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)で手洗い、陰干し。もしくはクリーニング。
アイロン⇛低〜中温(110〜130℃)+あて布
防シワ性⇛△しわになりやすい
②ウール
羊の毛から作られる天然繊維。アンサンブルの着物に多い。
洗濯⇛おしゃれ着用洗剤(中性洗剤)で手洗い、または洗濯機のおしゃれ着用コース
アイロン⇛中温(140〜160℃)+あて布+スチームアイロン
防シワ性⇛△しわになりやすい
③ポリエステル
合成繊維。シワになりにくく、洗濯しやすく乾きやすい。吸水性がないので着用時に蒸れやすい。
洗濯⇛洗濯機の普通のコース
アイロン⇛中温(140〜160℃)+あて布
防シワ性⇛◎しわになりにくい
着物のほどき方
わたしはこの順番で縫い目をほどいています。
リッパーや糸切りバサミを使って縫い目を数カ所切って、糸を引っ張って抜き取っています。布を傷めないよう注意してほどきましょう。着物の種類によっては裏地がないものもあります。
ほどいた着物についた糸くずは、最後にコロコロ(粘着式の掃除などに使うあれです)をかけると一気に取れます。
水通しの方法
着物を解体したら、裁断の前に水通し(地直し)をします。これは布の歪みを直したり、洗濯で縮むのを防ぐために行います。
布を畳んで、大きめの洗面器などを使って水に数時間浸す⇛優しく脱水したら、干してアイロンをかける
素材によって干し方やアイロンの温度が違うので、先ほど解説した『着物の素材の扱い方』を参考にしてみてください。
布の継ぎ合わせ方の例
着物の生地幅は洋裁用の布より細いので洋服を作るときは布を継ぎ合わせて作ることが多いです。。
例えば大人のナチュラルなワンピースという無料型紙を使うときは、以下のように布を継ぎ合わせます。
スカートには「おくみ」というパーツを中心に配置しています。「おくみ」や「衿」などの細長いパーツも組み合わせると、生地を無駄なく使うことができます。
おすすめの無料型紙
着物リメイクで服を作るときにおすすめの無料型紙をまとめました!
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まとめ
今回は着物をリメイクして服を作るための基礎知識をまとめました。
着物をリメイクして服を作りたい人の参考になれば幸いです。
読んでいただきありがとうございました。
それでは、また〜(^^)